時事

2020年教育改革。親も他人事ではすまない、その内容と理由

2020年に日本の教育改革が行われます。

具体的には「学校教育」と「大学入試」の2つが変わるのですが、なぜ2020年に教育改革が行われるのでしょう?

子どもが育つ2大環境は「学校」と「家庭」。

親として2020年の教育改革の内容や理由を絶対押さえておきましょう!

2020年教育改革の理由

なぜ、いま、日本の教育が変わることが求められているのでしょうか?

それは、21世紀の社会を生き抜くために必要な能力が大きく変わってきているからです。

僕は1983年に生まれて、普通に小学校・中学校・高校・大学と教育を受けてきましたが、時代の潮流や、人の趣味趣向、ビジネス環境などの変化の波の大きさと速さを、嫌というほど肌で感じています。

ですから、2020年の教育改革のことは、決してヒトゴトとは思わず、無関心にならず、目を背けず、向き合ったほうがよいと思っています。

では、21世紀の社会予測・社会の変化についてみていきましょう。

あと10~20年で、49%の職業が機械に代替される可能性がある

野村総合研究所・オックスフォード大学 マイケル・A・オズボーン准教授(2015年)

これは、とても有名な「雇用の未来」という論文の話なので、いろいろなところで目にしたり、耳にしたことがあると思います。

僕も、機械に代替されそうな職業ランキングで「会計士」がかなり高いところにランクインしていたので、ヒトゴトではいられませんでした(汗)。

まぁ、会計士っぽい仕事はしていないんですが・・・。

2011年にアメリカの小学校に入学した子どもたちの65%は、今は存在していない職業に就くだろうと予測される

ニューヨーク市立大学大学院センター教授 キャシー・デビットソン

この代表例が、「Youtuber」ですよね。

いまや、小学生がなりたい職業ランキングでも高い位置にランクするのが「Youtuber」。

そのほかにも、オリンピックの新種目となった「eスポーツ」の「プロゲーマー」など、新しい職業がじゃんじゃん生まれてきています。

今朝のニュースでは「レンタル何もしない人」が話題に取り上げられていましたし、親の常識が通用しない新しい職業が日々生まれていっているわけです。

約1/3の企業が外国人留学生を採用。
特に1,000人以上の企業では2社に1社とその割合は増加する

出典:ディスコキャリアサーチ「外国人社員の採用に関する企業調査」(2013年8-9月)

日本は「超」少子高齢化が急速に進んでいますから、いまの若者だけでは高齢者を支えきれなくなってきます。

人口構成からみたら、当然のことなのですが、これまで以上に国内に住む外国人の比率が増えることが予想されます。

ここまでさらっと見てきただけでも、社会・環境の変化が著しいことがよくわかると思います。

毎日同じような生活をしていると、どうしても目の前の現実しか見えなくなってしまいがちですが、世の中の大きなトレンドを見ることは、社会の荒波を上手にわたっていくためにも大切なこと。

社会・環境が大きく変わったから、人を育てる教育も大きく変わる、という流れになっているのです。

変化の激しい時代を生きる子どもたちが、社会のなかで活躍できる資質・能力を育成する

それが、2020年の教育改革です。

2020年教育改革の内容

では、2020年に行われる教育改革の内容が気になりますよね。

関心事は、何がどう変わるのか、ということだと思います。

冒頭でも記載したように、「学校教育」と「大学入試」の大きく2つが変わります。

詳しく内容を見ていきましょう。

学校教育改革

学校教育としては、「学習指導要領」が新しいものにとってかわります。

趣旨としては、

未来を生きる子どもたちに
「どのような力(資質・能力)を身につけるのか」
「何ができるようになるのか」
まで踏み込んで求める教育

に変わるのです。

これまでの教育と、これからの教育を比較してみましょう。

これまでの教育
これからの教育
「学んだことをきちんと理解してるか(知識・技能)」の評価が大きなウエイトを占めていた知識や技能を修得するだけでなく、それをもとに「自分で考え、表現し、判断し、実際の社会で役立てる」ことが求められる

ということで、今まで求められていた知識・技能のうえに、それを活用できるか、というところまで求められてきます。

「知っている」のと「できる」というのは、全然違いますよね。

僕たち親世代が受けてきた教育を当たり前・常識、と思っていてはいけない、ということです。
 
 
そして、育成を目指す資質・能力の3つの柱が掲げられています。

1.学びに向かう力・人間性など

どのように社会・世界と関わりよりよい人生を送るか。

2.知識・技能

何を理解しているか、何ができるか。

3.思考力・判断力・表現力

理解していること、できることを、どう使うか。

 
どうでしょう、この3つの柱の資質・能力を育成していくための、授業のイメージがわきますでしょうか?

これらの資質・能力を育くんでいくために、学校では、

「主体的・対話的で深い学び」

を取り入れた授業が実施されるようになります。

アクティブ・ラーニングという言葉をご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、この「主体的・対話的で深い学び」に通じるものがあります。

つまり、教員による一方通行の授業から、

生徒自身が主体的・能動的に参加する授業・学習

が展開されていくようになります。

具体的な授業のスタイルとしては、

■ 発見学習
■ 問題解決学習
■ 体験学習
■ 調査学習
■ グループワーク
■ ディベート
■ 教室内でのグループディスカッション

などが予定されているんですね。

なので、教科・科目の構成や、目標・内容も一新されます。

例えば、小学校では、3・4年生で「外国語活動」、5・6年生で「英語」が加わりますし、高校では「公共」「歴史総合」「地理総合」「理数探求」といった科目が新設されます。

ここまでお伝えしてきたように、本当に、学校教育がガラッと変わるのがおわかりいただけるかと思います。

大学入試改革

次に、大学入試改革について見ていきましょう。

大学入試は、センター試験に代わって、「大学入学共通テスト」が実施されることになります。

センター試験というと、4択のマーク式で、それこそ知識や計算技能について評価される試験でした。

が、大学入学共通テストでは、

「思考力・判断力・表現力」

「学びに向かう力」

も重視され、入試で選抜に使う材料が多様化されていきます。

先ほどと同じく、表で比較してみると、

センター試験
入学共通テスト
出題形式:マークシート式
英語:2技能評価(聞く、読む)
出題形式:国語・数学で記述式問題導入
英語:4技能評価(聞く、読む、話す、書く)

このように、全然別ものに変わります。

「記述式問題」が導入されることで、会話文、データ、図などの多様なテキストを読み取って、解釈して、複数の情報を組み合わせて考えをまとめたり、的確に説得する力が問われるようになります。

「英語4技能評価」の導入によって、英語を使う力(英語の知識・技能を活用して、思考・判断したことを表現できる力)が評価されるようになります。

そして、個別試験や私立大学の試験については、整理・大別されて、多面的な能力や適性を評価する試験に変わることが予定されています。

子どもたちは、このように新たな教育制度のもと、学びを深めていく、という事実を、まずは認識しておきましょう。

このことの裏には、僕たち大人も、こうした環境のなかで変化していかなきゃいけない、という意味も含んでいますが、それは”リカレント教育”というテーマの記事をご覧ください^ ^

リカレント教育。最小限の努力で、最大限の結果を出す方法2018年頃からリカレント教育という言葉が取り上げられるようになりました。 リカレント教育というのは、ざっくりいうと生涯学習のこと...

2020年教育改革を迎えるうえで一番大切なこと

2020年の教育改革の理由や内容をみてきましたが、この教育改革を迎えるうえで一番大切なことがあります。

それは、

親自身が自分の常識をアップデートしていくこと

です。

この考えをもっておくことが、時代の変わり目においてはとっても大事です。

教育とか子育てっていうのは、どうしても自分が知っている枠組みのなかでしかできないもの。

でも、時代の流れ、経済の流れ、ゲームのルールは、どんどん変わっていきます(世界中のすごい人が、勝手に変えていってしまいます)

そのときに、いつまでも自分の常識にとらわれたままでいないこと。

自分の身を守れるのは、最終的には自分しかいないんです。

自分の人生は、自分で切り拓いていくしかないんです。

だから、古い常識にとらわれずに、新しいものを受け入れていく。

追いついていくのを、自分で諦めない。

変化をおそれない。

そして、子育ての場面では、親の常識やエゴを押しつけない。

親の古い常識・枠を当てはめたとたん、即、時代に取り残されてしまいます。

そう、親も自立しなきゃいけないし、子どもも自立させる、それが子育てであり、教育の本当の目的だと思います。

ただ、これからやってくる時代を悲観する必要は全然ないと思っています。

それは、「個」の時代になっていくからです。

どんな時代かっていうと、その人の価値とか人格が高まれば、それがそのまま自分に返ってくる、そんな時代です。

『会計士の履歴書』のインタビュー記事でもお話させていただきましたが、江戸時代のような職業の在り方になっていくだろう、と。

いまの日本の社会でも、副業解禁だとか、複業だとか、パラレルキャリアだとか、働き方自体に多様性が認められてきていると感じます。会計士は、監査法人やコンサルファーム、個人事務所に一般事業会社と、働く場所や仕事の仕方も様々ですよね。でも、一般的には大多数の人が会社に就職して働いているのではないかと思います。これが150年遡って江戸時代にどんな職業があったかというと、一人相撲をとって銭をもらう職業があったり、文字通り水を売る職業があったり、目を疑うくらいにたくさんの職業があって、それぞれの職業がとても個性的でした。これは完全に私の予想ですが、将来の職業像を考えたときに、会社員のような一様なものから多種多様で個性の強いものに変化していく、江戸時代のような職業の在り方に再びなっていくんじゃないかと考えています(もちろん、会社というものがなくなるとは思っていませんが)。だから、“Only One”のキャリア形成が必要であり、そのためには、専門性の“掛け算”で考えていくべきだと思います。

そして、わが子の教育を、学校任せ、先生任せにしないこと。

学校の先生だって人間だから完璧じゃないし、商売をやっているわけじゃないから稼いでいくための商売は学べない。

わが子を守ってあげられる一番のサポーターは、親以外にありえないんです。

大変な時代だな~なんていう気持ちもありますが、見方を変えると、その人の素が評価される時代。

時代の大きな流れを客観的にとらえながら、これから先の教育・子育てを思いっきり楽しんでいければと願う次第です。

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